エイサー
『エイサー』 文・アルム絵本の会 絵・宮良貴子 現代は「地方の時代」といわれ、自分たちの地域の風土や文化にふれることの重要性が改めて認識されています。「ふるさと絵本シリーズ」は、幼児が郷土の伝統的な行事・動植物・くらし・民話等に親しめる絵本づくりを目標に企画されました。 沖縄の年中行事の中で代表的な祭りとしての「エイサー」を取り上げました。太鼓の音を聞いた時のワクワク感や、いっしょに踊ったりする地域の人たちとのふれあいなどを通して、伝統的な文化や風土を子どもたちに、より身近に親しんでもらえるようにと願っています。 あとがき 旧暦7月に行われる盆踊りが沖縄本島での「エイサー」であり、八重山地方での「アンガマ」です。 「エイサー」は、祖先の霊を各家庭に招き、無病息災や豊作の加護を求める精霊のまつりといわれています。 旧盆の頃になると、特に沖縄の中、北部地方では、たいこの音も勇ましく青年団を中心に夕方からエイサーの練習が始まります。地域によりエイサーの型に多少のちがいはみられるものの、この沖縄の伝統芸能は、ますます盛んになっています。「エイサーコンクール」「エイサーまつり」も本島では、すっかり定着し、大人にまじって「子どもエイサー」の参加も人気をよんでいます。 最近では、小・中学校はもちろんのこと、幼稚園、保育所に至るまで、運動会にエイサーの種目をとり入れるところがふえてきました。幼児の頃から、なれ親しんでいるこのふるさとの伝統行事「エイサー」に、より関心を深め、また伝統行事を受けついでいくことの尊さも感じさせたい―――そう思ってつくったのがこの絵本です。 (鎌田佐多子) 判型 B5変型判/定価 本体819円+税
旧暦の12月8日は月桃(さんにん)の葉に包んだムーチーを食べて健康を祈願するという年中行事が........
1月22日