いただきます
よしちゃん(おばぁちゃん)は、爆弾から逃れるため、母と弟と一緒にヤンバルへ避難しました。雨が続き、時が経つにつれ、食べ物といえば、葉っぱや木の実、チンナンだけになりました。命をつなぐため、時にはカエルをつかまえ、人の畑から芋をとり飢えをしのいだのです。 ―あとがきより― この絵本は、沖縄本島中部にある読谷村に暮らすおじいちゃん、おばあちゃんたちから聞いたお話をもとにして、生まれました。 ヤンバルへ疎開した人々は、「避難民」と呼ばれながら、2ヶ月半から半年もの間、山中をさまよい、飢えや過労の中で、犠牲者が続出しました。ヤンバルに疎開した読谷村民のうち、7割以上が栄養失調・病気によるものだったのです。 比謝矼のお菓子屋さんだったSさん、畑の神様に頭を下げてから、ヤンバルの人の畑から芋を掘ったKさん、収容所で大切な赤ちゃんを亡くされたFさん。体験者の方々からお話を伺った、一つ一つの時間、場所を思い出すと胸がいっぱいになります。みなさんが語って下さったことを、「よしちゃん」に託して、子どもたちに贈ります。 ぶん・たまき ゆみこ え・いそざき ちか A4変形判、32頁 文 玉城裕美子 1969年京都生まれ 京都外国語大学卒業 現在、読谷村史編集室嘱託職員 絵 磯崎主佳 1971年神奈川生まれ 東京で美術科教師をした後、 2002年 沖縄玉城に移住 2003年 『コロとおじいさんと平和のかかし』共著 2006年 『しまくとぅばであそぼう』共著 定価:本体1143円+税
2月13日 続きはブログで ショップブログはこちら
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